アメリカと日本のロハスは微妙に異なる。
アメリカではロハスは一般にはほとんど知られていない。
今でいうロハスな生活が
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| 和田: | イデさんは、元々音楽の世界にいました。その辺のお話をちょっと軽く聞かしてくれませんか? | ||
| イデ: | プロとして音楽をやっていたのは20代だったから、アメリカに行く前だったんですね。
29歳の時に行って、その後は、プログラマーとして音楽ソフトとかを作るようになって、あんまり音楽を直接にはやっていなかった。14年住んでて、ジムに通ったりジョギングしたり、いわゆる今でいうロハスな生活が普通に西海岸のライフスタイルだったので、そこでヨガにも出会って、エコ志向でもあったんです。例えば、渋滞が激しいってこともあったんだけど、電車と自転車でオフィスに行ってたりしてた。あとシエラクラブにも入って。そういう暮らしをしてたんですが、ITベンチャーの流れにものって、結局日本に帰ってきてビジネスにかかわるようになった。 2002年に、ボールダーのロハス7に参加して、非常に居心地が良かったっていうのが、そのフォーラムにいる人たちはちょっと違ってた。自己開発をしている人。そこにいる人たちは、話していてちゃんと聞くしとてもフレンドリー。仕事の話をした時も、WIN-WINでお互い考えましょう。アメリカ人って人の話をきかない人が多いけど、そういう意味で、違う人種に出会った感じ。 |
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| 和田: | なるほど・・・(笑) | ||
| イデ: | そんなことでロハスがしっくりきたんですよね。フォーラムは、朝7時からヨガクラスで始まって、今もそうなんだけど・・・その時にヨガを教えてくれたのが、ガイアムのビデオでベストセラーになっているロドニー・イー・・・彼と僕が確か同じ歳で、とてもいいやつだなあと思っていて・・・
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| 和田: | へえ。 | ||
| イデ: | だから、僕も帰ってからロドニーを立てて、ヨガビジネスやろうぜ!みたいに盛り上がったんですが・・・でも、周りの人たちは何かもうひとつ?
日本じゃこんな東洋人ダメですとか言う人がいたりとか・・・(笑) ただ僕がこうやって話をするとみんな共感してくれて・・・ |
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| 和田: | フォーラムは、今はどこでやってるんですか? | ||
| イデ: | この3年ほどはロサンゼルスで開催されています。そんなことで、ロハスは、僕のライフスタイルや考え方にもすごく近いし、もし僕がロハスの調査でアンケート調査受けたら、ぴったり当てはまるなあと思った。僕の持っている感覚って、おそらくカリフォルニアに住んでいるごく普通の健康で、環境意識の高い人なんだと思う。
僕はね、ミュージシャンでもあるし、ビジネスマンでもあるけど、解説者とか評論家やジャーナリストではないじゃないですか・・・ だから、別にロハスを広める活動をしようとはあんまり思っていなかったんです。だけど、自分のライフスタイルを伝える本はたまたま書いてた。ロハスということではなく。ちょうどその頃、2005年6月に、ロハスがヒット商品ランキングの西の大関に選ばれて、ロハスがこんなに広まってきたんだったらということで、ロハスについての解説ページを入れて、8月に僕の本がでました。結局、一番最初に出た単行本になったんだけど。そして、大和田さんたちの本が2006年1月に出て、ピーターの本も出て。 |
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| 和田: | まあ、広がり方が誤解されるようなところもあるんですが、それはもうそれでしょうがないと思うんですよね。だけど、誰かが実践的なというか、本質的なところをきちんと伝える人がいないと・・・ | ||
| イデ: | そうですねえ。
ある意味いろんなシンクロニシティーが重なって本が出せたし・・・ 今思えば役割みたいな。
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| 和田: | イデさんが、ロハスを伝えていこうという思いは、アメリカで生活経験と今という時代背景、そして、生き方、考え方から自然なカタチででてきたと言うことですよね。 |
| イデ: | 本を出したり、セミナーを企画したりして、いろんな出会いがありました。
本は実践者として書いたもので、ロハス層の人たちに向かって、ロハスとはこういうことで、あなたのライフスタイルにロハスを取り入れてみませんか?という提案をしました。その中で感じたのは、日本のロハスは、やっぱり女性が中心、そういう意味では意識の高い女性が増えてるなって実感させられますね。男性は、頭ではわかってんだけど、忙しくてなかなか実践できないみたいな人が多い。 女優の高樹沙耶さんとも親しくさせて頂き、対談も何度かしましたが、彼女は「私は、もうやりたいことをやっていればいいの。海にもぐって、エコハウス建てて。女優をやりながら、そうやってその活動をすることによって、みんながやってみたいと思ってくれて、結果としてロハスの人たちが増えればいい」と。僕が「ロハスは、やっぱり女性中心ですよね?」っていうと「いいのよ!女が変われば男も変わるから・・・」って(笑) |
| 和田: | 男性には、つらいとこありますよね(笑) |
| イデ: | バブルの頃、女性は、ブランド品のバックがいいとか、フランス料理連れてってとか、そう言ってたわけでしょ。でも、自分の価値観が大きく変わって、もっとおいしい空気が吸いたいとか、玄米の無農薬野菜が食べたいとか彼氏に言うと、彼氏は一生懸命探すでしょうと・・・。だから、女が変われば男も変わる・・・
今うちの奥さんがセミナープロデュースとか始めています。女性が何を望んでいるかは、女性の方がよく分かる・・・(笑)今の僕はロハスワイフの応援団かな! |
| 和田: | へえ。 |
| イデ: | 僕自身は、ビジネスやロハスな事業開発に関わって行きたいと思っています。ロハス的なビジネスがもっと日本でも立ち上がって、ロハスがビジネスチャンスであるという認識を広めたいと思ってます。
それには起業家、とくに若い人たちが、ロハスビジネスを目指すことも大事。成功するひとつの道として。ここ数年、ITで成功するっていうのが、成功パターンだったと思うんですけど、それと同じように、ロハスっていう分野で、いろんなビジネスがあるってみんな気付いてもらい、その起業家にベンチャーキャピタリストとか投資家がお金を出すというような。まさに5、6年前にシリコンバレーで起こったことを、今日本でも起こしたいなと思っています。 アメリカのボールダーでは、すでに成功したロハスビジネスがかなり立ち上がっていて、昨年のロハス10のキーノートスピーチもAOLの創業者のスティーブ・ケースだったんです。彼の投資会社が、先ほどのガイアムや、カーシェアリングの会社、メディカルの会社、リゾートの会社などに投資をしている。彼はその分野にしか投資をしない・・・なぜならこれからものすごく伸びる分野であり、彼自身もロハス志向になったから。それはとても象徴的だと思います。 |
| 和田: | はい。 |
| イデ: | お金だけじゃないよねと、みんな何か思い始めて・・・
何が大事なんだって答えがもう一つ見つからない中で、みんな生きてる。 それがロハス的な価値観っていいよねとか、今回公開された映画、「不都合な真実」を観て何とかしないといけないと思って、じゃあ自分で出来ることで事業を始めようと思うような人がいたらいいじゃない。広まれば広まる程、二酸化炭素削減にも貢献するようなビジネス。それを応援するベンチャーキャピタリストも、そこに投資することがビジネスチャンスだと思って、投資する流れが出来て。数年後にオーガニックコットンシャツを着たね、ヨガやっているようなCEOに率いられたみんながハッピーな会社がどんどん上場したり。 |
| 和田: | はい。 |
| イデ: | そういう流れを作りたいなって思っていて。そのために今度、ロハスビジネスアライアンス(LBA)っていう組織を作ろうとしています。だから、ロハス×ビジネス×お金の分野で活動する。 |
| 和田: | 実は、僕はトヨタに質問したことがあるんですね。質問したところが悪かったんですけど、広報室とかに聞けばよかったんでしょうが、お客様相談室に聞いちゃったんですね。プリウスはいい車だと思うんですけど、専門家に言わせると電池の廃棄の問題とかいろんな事が・・・環境問題とかも100%OKではないけれど、こと二酸化炭素に関しては結構メッセージ性の高いもので、そう言う意味でもトヨタがプリウスをPRしている。でも実際には中国とかね、世界に拡大していくマーケットで、世界でもGMを抜いてナンバーワンになって・・・・
その勢いに比べれば、プリウスがいくら売れてるとか、いくら生産していると言っても、市場拡大の方が圧倒的に大きい。それが僕は気にかかっていて、トヨタはナンバーワンの会社ではなくて、もう完全にロハス企業というかエコ企業になるんだと、何でそういう宣言が出来ないのかなあと・・・でも、それを言っているとね、ちょっと活動家みたいなカタチになってしまって、僕はそういう意図はないのだけど。トヨタはどういう選択をしていくのかなと、もう少し情報公開をして欲しいなって思うのは、トヨタがやれば、各界全部やらなくてはいけないので、そういったアクション、選択はあると思うんですけどね? ただ、それはやっぱり、企業としての維持しなければいけないものもあるわけだし、なかなか難しいのかと思うんですね。 |
| イデ: | 今アメリカは、京都議定書を批准していないですよね。 |
| 和田: | ええ。 |
| イデ: | でも、州レベルでは、13州ぐらいが京都議定書より厳しいスタンダードをつくるとか、カリフォルニアでも、シュワルツ・ツェネガーがエコ知事になって、いま、かなり厳しい排ガス規正法を通したんです。
だけど、今の話で言うと、トヨタも含めて自動車メーカーがそんなカリフォルニアを訴えているんですよ。プリウスを作ってるトヨタ自身も、その厳しいスタンダードに反対しているわけなんですね。だから先進的な活動家は、ダブルスタンダードだってトヨタを批判したりしている。トヨタさんどうなんですか?って。 これは、トヨタ自身が考えていかなきゃいけないことだし、プリウスがビジネスチャンスを生んだけど、大きなピックアップトラックも作っている現実もあるわけじゃないですか。少なくとも、寄ってたかってカリフォルニアを訴えなくても、最終的にはお客様がNOと言えば、やっぱりトヨタも考えると思うんですよね。 |
| 和田: | 結局そこですね。 |
| イデ: | そこだと思う。僕は環境アクティビストとロハスの層の違いは、お金を使うことが自分の投票権だということを認識することなのかなと思っていて・・・ |
| 和田: | あっ!いい言葉ですね。 |
| イデ: | そのお金の使い方が、モノを買うという使い方と、寄付じゃなくて投資をするSRI的な考え方もある。エコファンドとか市民風車ファンドとか。 |
| 和田: | 社会的責任投資っていうことですね。 |
| イデ: | そうですね。投資信託も、その方が儲かるから投資をする、ファンドもちゃんと利回りが取れるっていうことの理解して選択をすることが大事。
楽観的かもしれませんが、みんなのお金の使い方や投資の流れが変わって、それが集まれば社会を動かせるとか、モノを買うという行為を通じてちゃんとした企業を応援すること、ロハスだと思っています。 |
| 和田: | 先ほどから価値観の話で、お金を儲けて拡大思考で成長していくってところに対して、やっと少し疑問が生まれて「じゃあこれからどうしたらいいの?」ってところがあると思うんですよね。
この流れが大きくなるためには、さっきのLBA=ロハスビジネスアライアンス、この活動が中小企業とか一般の人たちにも広まれば、大企業と違って動きが早いですもんね。 |
| イデ: | もう一つ思ったのがね、日本の地方には結構素晴らしいものをつくってるところがあるんですよ。日本は環境先進国だし、ソーラーパネルを使ってちゃんと製品作りをやっているところも多い。だけど商品はいいんだけど、パッケージがちょっと...自然食品店なら置いてもいいけど、青山に置いたらちょっとこれは売れないだろうというのも実際多い。 |
| 和田: | ええ。 |
| イデ: | やっぱりロハス層にアピールするには、パッケージをおしゃれにした方がいいとか、そういうブランドづくりとか、マーケティング的な発想がいるじゃないですか・・・ |
| 和田: | そうですね。 |
| イデ: | そういうことをみんなで勉強していったらいいのかなとか、場合によったら共通ブランドとか・・・ |
| 和田: | WiLLみたいな? |
| イデ: | そういうので、みんなでガイドライン作ってブランド作るとかも、大手がやるんじゃなくて、そういうレベルの人が、力を合わせてやるのがLBAとかでできたらいいなと思っています。![]() |
| 和田: | そうですね。ソトコトが貢献した面って、ロハスをファッショナブルな感じで伝えていること。 僕は元々デザイナーなんで、デザインに関して若いときに思想があって、デザイナーは神の手先だと思ってたんですね。つまりデザイナーが意識レベルを下げて気を緩めてしまうと、そこから酷いものが出てくるわけなんです。それは、神の手先になっている以上そこを研ぎ澄ませなければいけないんだっていうことをね。 |
| イデ: | なるほど! |
| 和田: | ちょっと、それはアバンギャルドな考え方ですけど・・・ |
| イデ: | (笑) |
| 和田: | でもやっぱりクリエイターの人たち、生産する全ての人たちですけどね。
それは責任もって、そういうところを意識して・・・この前も友人と「エレガンス」っていう話をしてたんですけど、エレガンスは美の一番の基本形とされているんですね。 そのエレガンスっていう部分が、もう少しこういう世界に入ってくると、こんなのは青山じゃ売れないよねっていう商品はなくなってくる(笑)。結果、やはり地方に行ってもウケると思うんですよね、当然ね。 |
| イデ: | そうですね。なので、企業として洗練されると思うんですよ、結局。カッコいいモノを作っただけじゃなくて、ソーラーパネルを導入して、これからは二酸化炭素をオフセットして、とやっているんだったら、それもちゃんと伝えていくことが大事。CSRちゃんとやっていますとか、こういうことを考えて、こんなものを作りましたという事をストーリーとしてもっと伝えていく・・・
ロハスを追求していくことは、ビジョン中心になることだと思う。ロハス何とかっていう商品を安易に作る、流行ってるから作るのと、きっかけは何であれやらないといけない使命感?!でビジョンが出来てその原則にすべてが従って、それで出来た商品って自ずと迫力も違うし・・・ |
| 和田: | そうですね! |
| イデ: | うん。その思いを伝えていくためには、まずビジョンがぶれない企業になる。日本ってビジョナリーって少ないじゃないですか、イヴォン・シュイナードみたいな人ってあんまりいない。でもやっぱり、そういうビジョンを持った経営者が増えていくことが大事だと思いますね・・・ |
| 和田: | ところで、NPOローハスクラブでは、ロハスのコーディネイターの認定をやられていますけど、そんなカタチにでも、もっとロハスっていう本質を伝えていける人たちが育っていくっていうこともひとつでしょうね・・・ | ||
| イデ: | ありますね・・・確かにね。 | ||
| 和田: | ビジネス面に関しての展開の部分で、ロハスビジネスアライアンスなんかも、人や企業を育てていくことは大事なことなのかもしれませんよね・・・ | ||
| イデ: | そうですね。去年のロハス10で、ポール・レイさんとかが言ってたのは、オーセンティシティっていう言葉なんですね・・・日本語に訳すのは難しいけど、「本物志向」。
最近は、大和田さんも同じく共感されてオーセンティックロハスについて語っておられますが、アメリカではロハス的企業がそれなりのサイズになって、大手にどんどん買収されているっていうのが、世界的な流れなんです。 例えば、ボディーショップはロレアルに、トムズメインはコルゲートに買収されたし、M&Aがどんどん起こっていって、そうすると創業者が一生懸命やってきて、その思いなりビジョンが、買収された後でもちゃんと生きていけるのかどうかって考えていないといけない。 ホールフーズはワイルドオーツを買ったしね。ロハス業界の中でもM&Aが起こっているのがアメリカです。でも、日本はまだそこまでのロハスビジネスの盛り上がりはこれから、その以前の段階でこの分野に資金が回ることが必要だと思うけど。 |
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| 和田: | まあ、あんまり危惧することではないんでしょうけど、やっぱりどの世界にも何か新しい流れの中には急進派がいて、例えば、競争のエネルギーを持った人もいると思うんですが、やっぱりロハスの中心は、コ・クリエイティブ(共同創造)っていうところでさっきのM&Aに買収されたとしても、エッセンスが少しでも残って、より拡大する方が前進かな?と思うんですよね。 | ||
| イデ: | そういう意味では、消費者もビジネスにしても、ロハスを流行と捕らえるんじゃなくて、メガトレンドとして捕らえて、その価値観の部分を学んでいって欲しいというか、知ってほしいですね。 | ||
| 和田: | そうですね。 | ||
| イデ: | その大元の価値観まで行き着くとね・・・不都合な真実でも明らかになっているけど、やりたい放題の資本主義はもう地球が持たないのははっきりしているわけじゃないですか。
それこそ、アメリカ人と同じ暮らしを、みんながしようと思うと地球が5個いるし、日本人と同じだって4個いるし、中国人が日本人と同じようにお肉を食べ始めたら地球をどっかからもう1個持って来ないといけないという・・・ 競争の先にある資本主義を、そのままみんなが追求して、右方上がりの成長っていうことを求めていくととにかく成り立たないわけなんです。じゃあどうすればいいんだろう?っていった時に、例えば、結局は、資源でキャップをはめるしかないんですよ。 |
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| 和田: | ええ。 | ||
| イデ: | そのキャップが、今は二酸化炭素という合意がに成りつつあるんですね。
だから二酸化炭素を排出する範囲でしか、ビジネスが出来ない世の中に、もうこれからなってくる。考えてみると、お金って、昔は金本位制だったんで、基本的には金を持っている分だけしか政府はお金を発行できなかった。それをアメリカが「止めた!」って言ってどんどん刷るようになって、そのアメリカが刷るものを、世界も日本も喜んで買っていったという、実体経済からバーチャルマネーの世界にいったのが究極のところまで来ているじゃないですか・・・ |
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| 和田: | そうですねえ・・・ | ||
| イデ: | でも、お金はお金だから、その投資先がリアルビジネスだとすると、みんなが資源の奪い合いをしているのが今。このまま行ったら地球5個の世界はありえないので、どっかでバランス取ることになるんじゃないですかね。
キャップはめて、二酸化炭素本位制になる近未来のビジョンは何となく描き始めていて。企業にとっても二酸化炭素の排出を削減できればビジネスチャンスだし、削減できなかったところは何処からか買って来ないといけないので、コストになるしっていう認識は広まり始めている。イギリスなんかではもうそのスキームは働き始めていて、排出権市場もあり、カーボンファンドも1千億円を超えてるような流れが出来ています。 日本はまだね、排出権市場もないし、経団連も反対している。でも、二酸化炭素本位制の下での資本主義みたいな世界は、10年後には普通になっていると思うし、そうなっていなければ地球が破綻する。だから、資源のコストっていうのは、お金の中に組み込んで、なおかつ資源の範囲でビジネスをやる・・・だから、成功していく価値観をその中で変えていかなきゃいけないよね。 本当は、みんながみんな成長して競争っていうパラダイムにあるうちは、ちょっと悲観的部分もあるのかなと思う・・・ |
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| 和田: | そうですねえ・・・ | ||
| イデ: | じゃあパラダイムをどう変えるかという話になると、僕は一言でいうと「分かち合い」だと思う。要は資源がもう無いということを知ることで、個人レベルでも企業レベルでも「競争」というパラダイムから「共存」というパラダイムに変わっていくしかない。その中で、地球環境を含めてウィン・ウィンになってくような発想していかないといけないかなあと思うし・・・
相田みつをさんっているじゃない。 |
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| 和田: | はい。 | ||
| イデ: | 「うばい合えば足らぬ。分け合えばあまる」っていう言葉があって、まさしくその世界観だと思うんです。今は奪い合っているから、これからおそらく水もあらゆる資源も奪い合い、足らない世界になる。それをどう分け合うかみたいなところの根本的なパラダイムシフトが必要ですよねえ・・・
それには競争で成長するだけっていうより何か、抑制された考え方みたいな・・・ 去年のロハス10でも講演された「メガトレンド2010」の... |
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| 和田: | はい。パトリシア・アバディーンさん。 | ||
| イデ: | 彼女の講演も聞いて、「コンシャス・キャピタリズム」、意識の高い資本主義というコンセプトに非常に感銘を受けた。コンシャスという言葉は、ロハスと非常に親和性の高い言葉だと思う。だから、CO2のキャップがはめられ、コントロールされた資本主義になるためには、ビジネスマンもコンシャスにならなきゃいけない。要は、意識レベルを一歩高めないといけないし、消費者もそうかもしれない。バーゲンで沢山買うのが得だ!と思うようなところから、買わない選択とかね、そういう人が増えていかないといけないじゃないですか・・・だから、コンシャス(意識)っていうのは、ある意味いろんなところで必要な概念だと思う!
自己開発というジャンルがロハスに含まれているのですが、個人がコンシャスになるために、ヨガをやるのも瞑想をするのも、そしてセミナーに出るのも、ロハス的視点で見ると自分のステージを高める活動なのだ、と僕は実感できるんですよね。 |
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| 和田: | 結局、最後は一人ひとりが自己開発をして高めていくしか、人は変わらないし、変えられない。そういった人たちからスイッチが入っていって、広がっていくしかないんですよね・・・
ロハスの感性とか、モチベーションを高めたりとか、いろいろあると思うんですけど、どうしたらいいと思います? |
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| イデ: | 僕は、たまたまビジネスも音楽も自己表現のひとつだと最近気づいたんです。僕はたまたまいろんな事をやっていることが自分らしさなのかなって・・・
感性っていう言葉は抽象的な言葉なんだけど、結局、きれいなものをきれいと思うとか、それから気持ちいいことを気持ちいいと思うとか、楽しいことを楽しいと思っていることが感性だとすればね、普通に都会に暮らしているとそれって鈍っちゃうところがあるじゃないですか? |
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| 和田: | ええ。 | ||
| イデ: | 満員電車に乗って毎日会社に行って、何か・・・ | ||
| 和田: | 考えている余裕がないというか? | ||
| イデ: | 余裕がずっと無いと、花を見ても人の話を聞いても「ジーン」とくることがないような・・・ | ||
| 和田: | キャッチしないんですね。 | ||
| イデ: | うん。音楽とか演劇とか、いわゆる芸術っていうのはそういうのを呼び起こしてくれるような効果がやっぱりあるし、自分がやることによって思い出すってことも当然あるから、僕にとっては、音楽をやるってことは、バランスの時間だし、僕の音楽を聴いてくれて、そういう気分になってくれる人がいたら、やっぱり音楽をやっている意味があるわけじゃないですか。
そんなにライブをやる方ではないんだけど、去年、ネットワーク地球村の高木善之さんに呼んでもらって、講演会で初めてロハスについて語りながら、5曲ぐらいギターを弾いて、最後に、ウェブ・オブ・ライフっていう曲をみんなで合唱したりして、何かこう感動的だった。 |
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| 和田: | そういう伝え方いいですよね! | ||
| イデ: | ええ。それで、何か分かち合ったなあっていう感覚があって・・・
それまでは、セミナーをやる自分と、ギターを弾いている自分は自分の中で分かれていて、あんまりそれを一緒にすることは考えていなかったんだけど、やってみると、それも自分なりの自己表現でもあるのかな、と改めて気づいて、その後マスターマインドセミナーでも同じ様にロハスを伝えて、ギターを弾きました。 感性っていうのは、自分で音楽を聴いたり本を読んだり美術館に行ったり・・・いいモノに触れないと、中々こう都会に住んでると鈍っちゃうから、できるだけ自然に触れる時間も作った方がいいと思うんですよねえ・・・ |
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| 和田: | 出来るところから、少しでもやるっていうことでしかないんですねえ・・・ | ||
| イデ: | 最近は、子供に教えられることって多いんだけど...例えば、考え事をしていてこっちがいい加減に生返事してしまうと「話、聞いてる?」って子供に言われちゃうわけ(笑)。そこでハッと気がつくことがあったりして・・・ですから、特に子供と向き合っているときは100%子供の方を向くことを心がけています。でないと違うメッセージを送っちゃうじゃないですか。 | ||
| 和田: | ええ。そうですね。 | ||
| イデ: | だから仕事はどれだけ忙しくても、子供がまだ小さいときには、特に自分があなたと過ごしている時間は、あなたのために一生懸命時間を使っているんだよって意識して貰わないと、将来ぐれちゃうと思うんですよ。(笑)
だから、僕はそういう風にしようと努力しています・・・ |
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| 和田: | 僕もいまインタビューをやっているようなカタチで向き合うと、かなり子供もよくしゃべると思うんですけど・・・(笑) | ||
| 和田: | イデさんの今後のビジョンについてお聞きしたいんですけど。 |
| イデ: | 夢とかビジョンを考える上で、最近僕が読んだ本の中でベースになっている本があってね。
それは一冊目に書いた本の最後にも書いて、インスパイアされた曲も作った「ウェブ・オブ・ライフ」という、量子力学のフリフチョフ・カプラ博士が書いた本があるんですよ。 |
| 和田: | それは、新しい本ですか? |
| イデ: | いや、もうかなり古い。英語版だと10年ぐらい前・・・
彼はタオ心理学っていう本も出していて、量子力学の博士だけど、心理学も環境問題もわかっている人。ウェブ・オブ・ライフっていうのは、「生命の環」という意味で、実はネイティブ・アメリカンの言葉とかにも出てくる言葉なんだ・・・ 食物連鎖ってあるじゃないですか、そのように全てが繋がって関係し合ってるっていうのがウェブ・オブ・ライフなんですね。 |
| 和田: | へえ。 |
| イデ: | その本では、システム思考から入って遺伝、進化とは何かとか、複雑系のこととか、それからディープエコロジーのこととか、非常に幅広い世界をカバーしている本だけど、サイエンスの世界で量子力学の世界に行くと、意識が物質というか波動をコントロールできるっていうことを科学者も信じるようになってきていて... |
| 和田: | はい。 |
| イデ: | それを科学の世界から説明するページと本来のスピリチュアルな世界の両面から彼は説明して、結局、世界は、全ては繋がっているということを、ロジカルに説明した本です。非常に素晴らしい内容だけど、日本語版がまだ出てないんで、機会があったら訳したいと思っているんだけど...
そういえば、今度、台湾で僕のロハスの本が出るんだけど・・・ |
| 和田: | そうですか・・・すごいですね! |
| イデ: | 台湾はジャパンクールですよね。ロハスも普及し始めているようです。韓国では、ウェル・ビーイングという言葉もありますが、ロハスもだいぶ広がり始めてきてるし、上海とか都市部でも似たようなライフスタイルがいいと思う人が増えてる。そうすると、ロハスってアジア発のライフスタイルへの共感の輪ということもいえると思うんですよ。アジアの動きとして世界に伝えられれたらなって・・・。 |
| 和田: | なるほど・・・ |
| イデ: | ヨーロッパでは、オーガニックって言葉がありますが、ロハスはほとんど知られていません。アメリカは先ほどご説明した通り業界用語。・・・でも、アジアではロハスがこれだけ消費者に言葉として広まったことをポジティブに捉えて、何かロハスな意識の高い消費者に支えられたロハスビジネスがどんどん沸きあがるロハス立国ジャパン、ロハス・アジアみたいな。例えば、フォーラムを日本で開催してそこにアジアの人を呼ぶとか・・・
そういう風に発信していったら面白いのかなって・・・ |
| 和田: | 素晴らしいですね。中国とかね、どうしても環境問題とか、いろんな面でネガティブに捉える人も多いんですけど。やはり生活レベルで変わっていってると思うんですが・・・ |
| イデ: | 中国は、特に都心部は金持ちが多くなってきてるじゃないですか。でも、空気が悪い・・・ |
| 和田: | そうですね。 |
| イデ: | やっぱりあそこに住んでいる人が、こんな空気もう嫌だ!ってみんなで言わないと。そういう声が多くて発している人がお金持ちで消費者としても無視できなければ、企業も真剣に考える、そんな風潮になってくるんじゃないかな? |
| 和田: | 楽しみですね。ぜひロハスがアジアに広がっていって欲しいですね。 |
| イデ: | アニメとかいろんな分野で、ジャパンクールって思われているから、日本発というのはチャンスじゃないかな?日本の生き方としてのロハスでもいいと思うんですよ、最初は。 |
| 和田: | いやぁ、今日は本当に多岐にわたってお話をお聞きして、多分これを読んでいただく皆さんも感性高めてですね・・・ |
| イデ: | そうですね。 |
| 和田: | ロハスやっていただけるかなと思います。 |
| イデ: | ここまでの話って、あんまりするチャンスがないじゃないですか。今日は貴重な機会でした。 |
| 和田: | 今日は、本当にありがとうございました。 |
| 主なCD |
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Simply Natural -Music for LOHAS- リビングルームをシンプルでナチュラルな空間に変えるCDです。 [全12曲] |
| 主な著書 |
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いきいき ロハスライフ! LOHAS -ココロとカラダと 地球にやさしい 生き方 ■著者:イデ トシカズ |
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いきいき ロハスライフ! のすごし方 ■著者:イデ トシカズ |
記 和田達哉